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命をつなぐ花々

 昨日家内を車に乗せて花見に出かけた。

 前線が通過する前で、今までにない見事な花見ができた。

 花は文字通り満開で、どの枝先を見ても蕾はなく、全部開花していた。
しかも、花びらは落ちてこない。こんな綺麗な桜花は初めてである。
施設の方の話では、「雨のあと急に気温が上がったから、一斉に咲いたのでしょう」
とのことであった。

 我が家の庭では、ツバキやチンチョウ、紅、白梅が終わり、
今はマンサク、アセビ、レンギョウ、モモ、ヒイラギナンテン、ボケなどが
咲き誇っている。ジャコウフジの芳香が漂うのも近い。


 ボケの1本は寒ボケで、昨年の11月ごろから咲き始め、今も鮮やかな深紅の彩りを
見せている。
 厳しい寒さの中を、4ヶ月にわたり咲き続けるという変わった植物なのだが、
何といっても、その生命力には驚かされる。花のあとには木瓜とよばれる見事な実を結ぶ。


 植物にとって、花を咲かせるということは、結局のところ命をつないでいくための営みなのだ。
花は植物の生殖器である。どんな小さな草花でも、自分の命をつないでいくために
必死の営みを果たしている。

 そう思って眺めると、1本1本の草木や花が実に愛おしく思えてくる。

 厳しい寒さや乾燥にも耐え、“こんなところに”と目を疑うような石垣やコンクリート
の割れ目から、花を咲かせ実を結ぶ“ど根性な植物”もある。


 植物は花の季節をつくり、人間の目を楽しませてくれるが、実は風や虫など自然の力を借り、
共生しながら自らの命を次の世代につないでいく営みをしているのだ。
 花は、それだから美しく輝いているのかも知れない。

 人も祖先から受け継いだ自らの命、しっかりと未来に向け、伝えていかなければなるまい。

 花が美しく輝いているように・・・・。


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ホウキグサの恵み

 目の覚めるような赤紫のホウキギ(アカザ科ホウキギ属の一年草)を刈り取った。

 ホウキギは別名ホウキグサとかコキアとも呼ばれる。中国が原産地と聞く。

 このホウキグサをここ数年道路にそって10本ほど植えている。

 秋の紅葉の季節になると、道行く人々が見とれるほどの鮮やかな赤紫に変容する。

 単に、鮮やかな赤紫では表現し尽くせないが、何ともゆかしい、なつかしい気持ちに
引き込まれる。この色をそのまま草木染めにして、スカーフでも作ったらさぞかし
おしゃれですてきな作品になるだろうと思う。

 刈り取ったホウキグサは、陰干しにして乾燥させ、箒を作るのだ。

 子どもの頃見かけていた箒作りを思い出し、市販されている製品を参考にして
手作りする。試行錯誤しながらも、使えるような作品が出来上がると嬉しいものだ。

 手箒や竹箒にして10本ほどはできる。
近所の欲しがる人たちに上げて、残りは地域の公民館で使ってもらう。

 今年もすでに近所から二組の予約を頂いた。
 これからの日だまりでの手仕事は楽しいものだ。


 ホウキグサの恵みとして、他にも抜かせないものがある。

 秋田の特産品「とんぶり」である。
「畑のキャビア」ともいわれるそうだが、ホウキグサの実を茹でて皮をむいたものらしい。
私はまだ食べたことがないが、「畑のキャビア」といわれるくらいなので美味なのでは
なかろうか。食感や色合いからそう言われているのかも知れない。

 漢方薬としても中国では2000年も前から、強壮、利尿の効用があるとされてきたようだ。

 恵み豊かなホウキグサ、もっと普及させたいものだ。

種まき準備完了

 朝夕は随分と涼しくなった。

 そろそろ秋野菜の種をまく季節になってきた。
 近所の畑では大根もすでに本葉が出るほど大きくなっているのを見かける。

 私の場合は完全無農薬の菜園なので、早まきしたら虫に喰われてしまって物にならない。

 初めの頃は虫の養殖場みたいになって、近所の人から「買ったほうが早くはないですか?」とか「投資資金は回収できますか?」とか、からかい気味にいわれたものだ。

 そのうち、少し時期を遅らして最低気温が15℃前後までになるとバッタやカマキリなども行動が鈍くなり、葉物もきれいに育つことに気づいた。その頃までに土作りをしておくのだ。

 土作りはまだ日差しの強い頃、夏野菜を引き上げた後スコップで天地返しにして日光と空気を入れる。1週間ばかりそのままにして、あと苦土石灰や油かす、堆肥をまいて耕す。

 最後の仕上げは菜園周りの草取りである。虫たちの隠れ場をできるかぎりなくしておくのだ。
 種まきまでにここまでやっておけば農薬は使わなくて済む。

 取った草は堆肥にする。
春先に剪定したマキ、マサキ、カナメ、カシ、マツ、ヤマモモなどの葉は、すでに堆肥化しているのでこれを切り返し、取った草を挟み込み、油粕を間に振り振りまいて発酵させる。

 昨日、草取りと堆肥の切り返しを終えた。

 流石にくたびれたが、草をとったあとの清々しさと堆肥の山を見ると、何とも言えない達成感があって、充実した気持ちになる。
 夕食時の焼酎の味が格別であったのはいうまでもない。

 序でながら、9月3日に植え込んだニンニクの芽がやっと出てきた。
今年は試しに、食用として市販されているニンニクの玉を買ってきて植えてみた。
発芽するかどうか、ちょっと心配だったが大丈夫のようだ。
食用として売ってある物の方が品物も立派で値段も安いのだ。

旱天の慈雨

 旱天の慈雨という言葉がある。

 当地では台風15号の影響か、17~18日ぶりに待望の雨となった。

 菜園の土も真っ白に乾き、耕してみても日干し煉瓦のように固くなっていた。
少々の水掛ぐらいでは間に合わないのだ。
夏野菜のゴーヤやナスなども、葉は萎れ息絶え絶えという感じであった。
 
 大雨の被災地には申し訳ないが、当地方にとっては今日の雨は旱天の慈雨であった。

 最盛期を過ぎたゴーヤやナスは流石に形も小さくなり、果肉も固くなってきた。
夏野菜から秋野菜へ選手交代の時期が来ているようだ。

 暑さ寒さも彼岸までといわれる。
猛暑の高温が25℃ぐらいまで下がり、適当な雨に恵まれると秋野菜の種まきができる。
その時期が大体彼岸の時期と一致するのだ。

 植物はまれにではあるが、ど根性大根とかど根性メロンとかいわれて話題になってきたように、
水分さえあればコンクリートや石垣の割れ目でも育つ。

 思うに、土壌の保水力を高めれば少々の日照り続きでも植物の成育は可能になるはずである。
我が家の菜園は、土壌の硬度と保水力に問題がありそうだ。

 
 雨は多すぎても困る。和歌山や奈良のような被害が出てしまう。
土砂災害はいうまでもない。水稲も野菜も一度冠水したら、きっとダメになるだろう。
収穫を目前にした農家の方々を思えば心が痛む。

 復旧の一日も早からんことを心から祈りたい。

ネギとヒトモジ

 今日は急遽ネギの苗とヒトモジの球根を植え込んだ。

 保管しておいたヒトモジの球根の様子を見たら、すでに発芽しかかっていたのだ。
苗床は2週間ほど前にカボチャを引き上げた後を耕し、油かすと石灰をまいて準備をしておいたので、すぐ植え込みができた。

 ネギの苗は九条ネギ。
いろいろ栽培してみたが九条ネギが一番作りやすいし、我が家の食卓にも合う。
分蘖力が旺盛だし、土を寄せていけば白茎の部分も結構長くなる。
最後は2~3株残しておくと、分蘖して翌年の苗は十分に確保できる。

 ヒトモジは人文字、一文字とも書く。ワケギだという人もあるが全然違う。
分類学上ネギとは別種らしい。
姿も違うが味も違う。甘みを持った独特の味と風味はワケギの類でないことは食してみればすにぐわかる。
みそ汁や肉との炒め物、ぐるぐる(ゆでてぐるぐる巻きにしたもの)など、何にでも使える。
 
 我が家では秋から冬、春先まで九条ネギとヒトモジはなくてはならない野菜である。


 この九条ネギとヒトモジはもう20年も前から、苗を作り球根を保存して作り続けてきたものだ。

 ネギは夏までそのままにしておくと分蘖して細くなり、次年度の苗としてちょうどよい状態となる。

 ヒトモジは春先に鱗茎を残して枯れてしまうので、鱗茎をほりあげて保存する。
そして、今のこの時期になると自然に青い芽が出はじめる。土に戻す時期を教えてくれるのだ。

 こういう営みをとおして、1本のネギも1個の球根も、それぞれの命を未来に伝えようとする。
 永遠の命が引きつがれていくのだ。

 人間にとってもそれは同じこと、命と文化を次の世代(未来)にきちんと伝え、バトンタッチしていくことが今を生きる者に課せられた大きな使命であろう。

  
 後先になるが、ヒトモジの食し方で、球根(鱗茎)の食べ方がある。
白くなるまで茶色の皮をむき、薄くスライスしてマヨネーズをかけて食べれば、ビールのつまみにはもってこいだ。好き嫌いもあるかも知れないがこれは珍味だ。

 珍味といえばこの時期、ニラの白い花が咲く頃だ。この花が蕾から半分開きかけたぐらいの時がいちばんよい。
花の部分を手でしごいて集め、さっと熱湯を通すだけでよい。あとはマヨネーズかポン酢をかけて一杯。
あまり知られてない珍味である。
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rosenクン

Author:rosenクン


グラウンドゴルフと菜園作りの趣味に明け暮れる熟年の男。たまに世間を眺めては、もの申したり、つぶいたり・・・

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